この記事では、短期離職するにあたっての大事な判断基準について解説します。
「退職代行を使って初日に退社」
今はこんなことも当たり前になりつつある時代。
あなたも入社してまだ数ヵ月だけどもう辞めたい、転職したいと考えていませんでしょうか。
- 入社したら聞いていた話と違った
- 配属ガチャ・上司ガチャがハズレで嫌になった
- やってみたら仕事が向いていないことがわかった
- 人間関係が上手くいっていない
- そもそも会社員という生き方が自分に合っていない
どれも退職の理由として十分だと思います。
でも、もしあなたが何のビジョンもなくその場の勢いで会社を辞めてしまったなら、あなたの人生が大きく狂ってしまうかもしれません。
「短期離職 人生終わり」で検索する人も多いほど、退職後の進路に不安を抱えている人が多いという事実もあります。
そこで今回は、短期離職を考えている人に役立つ判断基準を解説していきます。
この記事を読んでもらえれば、
- あなたが短期離職したほうがいい人かわかる
- 短期離職のメリット・デメリットを理解できる
- 短期離職する場合の転職活動をイメージできる
このように問題が解決します!
ちなみに筆者も短期離職を繰り返してきました。
3社経験して、1番長くいた会社でも1年と2ヶ月で辞めています。
その結果、転職で年収370万円から500万円にアップ!
金銭的には成功と言える道を歩むことができました!
つまりこの記事は、筆者の体験がベースに書かれています。
ネット情報をかき集めてそれっぽくまとめただけとかではないので、そこは安心して頂けたらと思います。
短期離職は人によっては大幅なプラスになります。
ですが、デメリットもきちんと把握しておきましょう。
その上での判断であれば、最終的には感情的な判断で辞めたとしても、筆者はいいと考えています!
短期離職したほうがいい人の特徴
一般的には短期離職をおすすめするのはおかしいことだと思います。
ただ、次のような人であれば、むしろ短期離職していいと筆者は考えています。
- 仕事が合わないことがわかって次は今の仕事は選ばない人
- 辞めたい気持ちのせいで心身の健康に悪影響が出ている人
- 経歴にこだわりがなかったり今さらこだわる気がない人
このような人は入社して1ヵ月だろうと2ヶ月だろうと短期離職していいと感じます。
確かに履歴書に書いた時にはどうしても「汚点」のようになってしまうでしょう。
しかしそうなったとしても、案外大した影響はありません。
仮に3年我慢すれば評価されて必ず転職に有利なのかと言うと、それは違います。
今の仕事を続けるわけじゃないなら、どっちみち「未経験」で転職することになるからです。
むしろ自分に合わない仕事をダラダラ続けることはリスクですらあります。
そうしているうちに年齢を重ねてしまい、キャリアチェンジが難しくなっていくからです。
また、無理に続けることで病気になってしまう可能性もあります。
うつ病や適応障害のような心の病気だけではありません。
心臓病や胃腸障害、皮膚疾患もストレスが原因になり得るとされています。
- 向いていない仕事のキャリアが深まってしまう
- 年齢を重ねてキャリアチェンジが難しくなってしまう
- 心身の病気になってしまう
このようなリスクを抱えてまで短期離職を避けるメリットはないと思います。
デメリットのほうが遥かに大きいと感じるからです。
日本には「石の上にも3年」ということわざもあり、仕事でも「とにかく3年は我慢しろ」というのが10年前までは常識でした。
しかし冒頭でも言ったとおり、今は退職代行を使って即日退社する人も増えている時代です。
少子高齢化で労働力は日本人だけでは減っていく一方で、外国人労働者の受け入れが急務とされているくらいどこも人材不足で悩んでいます。
帝国データバンクが2024年5月2日に公開した資料によると「正社員の人手不足は51.0%」で、高止まり傾向が続くとのことです。
「短期離職した人はうちでは採用しないよ!」なんて余裕のある企業のほうが圧倒的に少数というのが現実です。
こういった社会情勢も踏まえると、短期離職は少しでも若く健康なうちに判断すべき戦略的撤退とも言えるでしょう。
もちろん短期離職によるリスクだってあります。
- 経歴に残ってしまう
- 短期離職した人は採用しない会社もある
- 身近な人からあきれられることもある
私の場合、誰もが憧れる大企業への転職は最初からあきらめました。
新卒で入社できないような企業には、短期離職後も当然入社できないと考えるのが無難でしょう。
それと身近な人に報告する時はやっぱり気まずいです。
家族ですら事情を細かく把握してくれているわけではなかったので、やっぱりあきれるような反応をされてしまいました。
このようなリスクを受け入れられないなら短期離職はしないほうがいいです。
逆に、受け入れたり覚悟できていたりするなら、前向きに判断しましょう。
先ほども言いましたが、今の仕事をずっと続けるわけじゃないのなら、転職先には「未経験」で入ることになります。
会わない仕事を3年我慢したからって、他人から見たらだからなんだって感じなんですよね。
どうせ我慢するなら定年まで我慢しろと言う人だっているでしょう。
このように、長期的に考えるからこそ短期離職が正解になることも意外と多いものです。
自分の未来を想像してみてください。
- 今の仕事を続けていたらあなたは幸せになれますか?
- 今の仕事のキャリアが深まることは嬉しいことですか?
- 今の仕事を続けても後悔しない自信がありますか?
短期離職のリスクも受け入れた上なら、勇気を持って行動しましょう!
現状維持は必ずしも利口な選択ではないのですから。
短期離職しないほうがいい人の特徴
今度は短期離職はしないほうがいい人の特徴を紹介します。
次のような人は短期離職を避ける方向で考えましょう。
- 今の仕事の延長線上に自分の目標や夢がある人
- 悩みは人間関係というより自分の業績不振な人
- 本当はまだ続けたい気持ちも残っている人
これらに当てはまる場合は、もう少し我慢してでも留まることをおすすめします。
頑張って続けていくことで仕事ができるようになり、辞めたい気持ちが消えていく可能性があるからです。
周りより仕事ができないとか、そのせいで上司から注意を受けるとかで辛い気持ちになることもあるでしょう。
辞めて楽になりたいと思う気持ちもわかります。
ですが、せっかく目標や夢を実現できそうな仕事に就けたのに、短期離職してしまうのはもったいないです。
成長速度は人それぞれですから、人より遅いこともあるでしょう。
もう少し頑張ったら、この問題は解決するかもしれません。
時には我慢や根性も必要だと思います。
そもそも数ヵ月で仕事を完璧に覚えられたら誰も苦労しません。
仕事を変えたとしても、また同じ問題にぶつかってしまうかもしれません。
もちろん根本的に仕事が向いていなかったとか、違うキャリアを歩みたいなら話は別です。
でも、まだ本当は続けたい気持ちがあるなら、その気持ちを大事にしてみてください。
短期離職はしないで済むのならそれに越したことないのですから。
短期離職する場合の転職活動
ここからは、短期離職する場合の転職活動について話していきます。
まず真っ先にあなたが気になるのは、
- 在職中に転職活動をしたほうがいいのか?
- それとも退職後の転職活動でも大丈夫か?
だと思います。
結論はどちらも「Yes」です。
まあ理想を言えば、やはり在職中に転職先を決めたほうがいいでしょう。
すでに転職先が決まった状態で辞めるほうが、何より金銭的な心配をしなくて済むのでおすすめです。
例えばあなたが4月に入社したばかりだったします。
もう辞めたいと思ったら働きながら転職活動し、5月に内定を獲得して、6月に辞めて転職先に入社というのが非常に理想的だと思います。
今は圧倒的な売り手市場ですから、決して夢物語ではありません。
では、絶対に働きながら転職活動しないといけないのでしょうか?
実は別にそんなことはないと筆者は考えています。
何を隠そう、筆者はこれまでの転職活動を全て「無職状態」で行い、内定をもらってきました。
辞めてから転職活動するメリットも正直存在します。
- 腰を据えて転職活動に集中できる
- 面接の日程などがスムーズに進む
- すぐに入社できることが大きな強みになる
働きながらだと、どうしても転職活動が片手間になりがちです。
また、どの会社も採用活動は就業時間に行われているのが一般的。
つまり、あなたが今の会社の勤務時間と被っていることが多いと思います。
気軽に日中に抜けたり、面接の日に休んだりできる会社ならいいですが……きっとそうではないですよね。
こうなると書類選考に通ってもすぐに面接できず、そうこうしているうちに採用枠が埋まってしまうリスクがあります。
逆にすぐ入社できることは意外と大きな強みになります。
中途採用に力を入れている企業は、すぐに人材を確保したくて求人を出していることが多いです。
- 今の仕事を辞めてからの入社になるので早くても1~2か月後
- 今月中にでも入社可能
これならどうしても後者の人の優先度が高くなるのが現実です。
面接の日程もそうですが、あんまり予定を先延ばしにする人に対して企業は
「本当にうちに入社したいのか?」
と不安に思うものです。
よっぽど優秀な人なら待ってもらえるかもしれません。
ですが今短期離職で悩んでいるあなたは、たぶんまだそこまでの存在ではないと思います。
実際筆者は入社先で、人事の方が次のように話しているのを聞いてしまいました。
せっかく書類選考を通ったのに、スピード感がないことで色々とがっかりされて、他の候補を優先されてしまったのです。
ちなみに筆者は無職状態である強みを存分に活かしました。
- メールはすぐに返信
- 面接の日程は最短で入れてもらう
- すぐに入社できることを伝えて熱意をアピール
こうしたことも企業は細かく見ています。
「仕事で忙しくて時間が取れなくて……」なんていうのは、厳しく言えば求職者側の勝手な都合です。
配慮してもらえて当然と考えてはいけません。
在職中の転職活動は「今の仕事や職場のことを深く聞かれてしまう」というデメリットもあります。
短期離職する人にとってはかなり痛い質問となるでしょう。
一方、すでに辞めた後だと、そもそも前職のことを聞かれないこともありました。
もちろん在職中に転職活動したほうが内定率が高い的な話があることも知っています。
ですがそれって、同じ人物が短期離職する場合で比較しての話ではないですよね。
- Aさんが入社1ヵ月の状態で働きながら転職活動した時の内定率
- Aさんが前職を1ヶ月で辞めた後に転職活動した時の内定率
これで比較しなければ何の意味もないと思います。
また、在職中の転職活動は、今の仕事を辞めることが目的になってしまって転職先を冷静に見られないというリスクもあります。
しかしもう辞めた後であれば、ゆっくり冷静に転職先を調べて比べることができます。
短期離職を繰り返さないためにも、次の就職先は非常に重要です。
ゆっくり時間をかけて転職活動する期間が人生の中に少しくらいあってもいいのではないでしょうか。
最初は在職中に転職活動を始め、これではきついと思ったら辞めてから転職活動を続ける選択肢だってあります。
転職サイトは絶対に利用しよう
短期離職する人の多くは、特に転職で役に立つコネクションがあるわけではないと思います。
少しでも転職できるか不安なら転職サイトを利用しましょう。
転職サイトは無料で利用できます。
とりあえず色々登録して、エージェントとの面談まで受けて話を聞いてみましょう。
転職サイト選びを最初にじっくり行う必要はありません。
転職サイトによって紹介してもらえる求人は違いますから、まずは複数登録しておいて、自分の中の選択肢を広げるのがおすすめです。
ここでは短期離職する人におすすめの転職サイトをランキング形式で紹介します。
面談すると何となく自分と合いそうなところとそうではなさそうなところがわかってくると思います。
そうしたら合いそうなところだけ利用を続ければOK。
最初から登録するところを絞ってしまうと、理想の求人に出会えない可能性が高くなってしまいます。
まずは登録!
次にエージェントと面談!
とりあえずでいいのでこれは済ませてしまいましょう。
短期離職で人生終了するわけじゃない
- 実は短期離職したほうがいいこともある
- 今の仕事を続けた先に幸せがあるかで考えよう
- 本当は辞めたくないならもう少し我慢したほうがいい
- 短期離職が転職に不利とは限らない
まとめますと、短期離職は決してネガティブなことばかりじゃありません。
自分に合わない仕事をダラダラ続けて年齢を重ねるよりよっぽど戦略的でポジティブなこともあります!
筆者は短期離職を繰り返しながら年収を370万円から500万円にアップさせることができました。
今は売り手市場の時代です。
退職代行を使って即日退職することも珍しくなくなってきました。
ただ、もちろん事情は人それぞれです。
この記事だけはカバーできないこともあるでしょう。
もし短期退職が不安で、筆者に相談したいという方がいましたら、お問い合わせフォームからご連絡ください。
短期退職と転職を繰り返してきたこの道のプロとしてアドバイスできることがあるかもしれません。
お問い合わせはもちろん無料です!
いずれにせよ、短期退職にはメリットもあればデメリットもあります。
今一度自分と向き合い、長い目で見た時によりよい選択をされてください。